なぜストーカーは盗撮カメラや盗聴器を使うのか?

ストーカーが盗撮カメラ・盗聴器を仕掛ける理由と防犯対策とは?


ストーカーは親しい人や元カレ・元カノなどがなる場合もありますが、まったく喋ったことがない人がストーカー化する、という事例もあります。


つまり、本人に一切落ち度がないにも関わらず、ストーカーにつきまとわれてしまう、ということはあり得るということです。ストーカーは対象者を付け回します。
ときには、盗撮カメラや盗聴器を使ってプライバシーを覗き見しようとしてきたりもします。現代の日本では、盗撮用のカメラや盗聴器はネットなどで簡単に手に入ってしまいます。


盗聴器などの売買は違法ではないからです。
ですから、ストーカーが盗聴器や盗撮カメラを入手していて、それをストーキングに利用しようとすることは大いに考えられます。


今回は、ストーカー被害を拡大させないために、ストーカーが盗撮カメラや盗聴器を仕掛ける理由と防犯対策について解説していきます。


ストーカーが盗撮カメラ・盗聴器を仕掛ける理由とは?


まずは、ストーカーが盗撮カメラ・盗聴器を仕掛ける理由についてみていきましょう。


1 相手のプライベートを知るため

ストーカーは対象者のことをなんでも知りたいと思います。


そのため、後をつけて、誰とどこであっているのか、職場はどこか、などについてかぎまわります。
それでも飽き足らない場合は、家に盗聴器をしかけて部屋での様子を知ろうとしてくるケースもあります。

2 行動を把握して忍び込むため

ストーカーが対象者のルーティンを知ると、家にいない時間帯などについても把握することになります。


そうなると、対象者がいない隙を狙って家に忍び込んで、私物を物色したり、といったことも可能になるのです。
また、対象者の行動パターンが分かると、対象者を待ち伏せしたり襲ったりすることもできてしまいます。


3 弱みを握って脅迫するため

ストーカーは情熱的に私生活をかぎまわります。
そうして知り得た、対象者が他人に知られたくない事実をもとに、強請ってくる場合もあります。


「この事実をバラされたくなければ、恋人関係になれ」などと脅してくるケースも考えられるのです。


ストーカーによる盗撮カメラ・盗聴器被害を防ぐ方法とは?


次にストーカーによる盗撮カメラ・盗聴器被害を防ぐ方法についても確認しておきましょう。

1 引越し業者に頼む

ストーカーに家がバレている場合は、できれば引越しを検討した方がいいでしょう。


引っ越した先では、盗聴器や盗撮カメラが室内に仕掛けられていないかを確認しましょう。
引越し業者によっては、盗撮カメラや盗聴器が仕掛けられていないかチェックしてくれるところもあります。

2 盗聴器発見器を購入する

自分で盗聴器発見器を購入して調べる、という方法も有効です。
盗聴器発見器は、家電量販店やネットからでも購入できます。
また、盗聴器発見器をレンタルできるお店もあり、購入するよりも安く発見器を手に入れることができます。
ただ、盗聴器発見器には様々な種類がありますので、しっかり吟味してから購入・レンタルする必要があるでしょう。

3 探偵に相談する

探偵事務所によっては、盗聴器や盗撮カメラの発見や除去を行ってくれます。
それだけでなく、探偵は犯人の特定やストーカー行為の証拠収集などといった、ストーカー調査も実施しています。
盗聴器や盗撮カメラの発見調査と併せて、こういった調査も行ってもらうといいでしょう。

4 家のセキュリティを強化する

家のセキュリティも強化しましょう。
たとえば、人の気配でつくライトをつける、監視カメラ(ダミーでもOK)を設置する、防犯ガラスに変える、なども有効です。
また、むやみやたらに人からもらったものを持ち帰らないようにしましょう。


ストーカーからの差し金で、プレゼントに盗聴器がしかけられていた、というケースも考えられます。
また、室内をつねに整理整頓しておく、ということも大切です。盗聴器や盗撮カメラはごちゃごちゃしているところほど設置しやすいのです。整頓された室内を保つことで、盗聴器や盗撮カメラが仕掛けられたときにすぐに気が付けるようになります。


5 警察に相談する

被害が想定される場合は、事前に警察に相談しておきましょう。
自宅付近へのパトロールを強化してもらえる場合もあります。
また、相談に対する指導や助言などを行ってもらえることもあります。

6 ストーカーの親族に相談する

ストーカーの正体が知人や元恋人で、その家族に連絡できる場合は、ストーカーの家族に報告することで、ストーカーが悔い改める、というケースもあります。


また、自分の親族に相談しておくのもいいでしょう。
一時的にかくまったり、避難場所を提供してもらえる可能性があります。
一人より、親族と協力してストーカーに立ち向かう方が心強く、早期に解決できる場合もあるでしょう。

7 弁護士に相談する

被害が大きい場合は、弁護士に相談してみましょう。場合によっては接近禁止命令を出してもらえたり、慰謝料請求が可能になったりする場合もあります。


ストーカー被害は人ごとじゃない!防犯意識を持とう!

今回は、ストーカーが盗撮カメラ・盗聴器を仕掛ける理由と被害を防ぐ方法について解説してきました。「自分はストーカー被害にあうはずはない」と思っていませんか?


ストーカーにあった人のほとんどは、「まさか私が」と考えています。

ストーカーは本人に落ち度がなくても被害にあってしまう可能性のある犯罪です。被害にあってしまったら、ひとりで悩まずに、信頼できる人か、警察や弁護士などの専門家を頼りましょう。

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