特殊詐欺の種類と対処方法!ターゲットに選ばれやすい人でも簡単に出来る詐欺対策

振り込め詐欺への対処法 被害を防ぐためにできる対策とは


振り込め詐欺、という言葉が流行したのは、数年前のこと。
最近話題になることも少なくなったし、被害は下火になったのかな、と思われている方も多いのではないでしょうか。


しかし、実態は違います。
振り込め詐欺の被害は毎年数多く報告されていますし、今後、被害件数がゼロになることはないでしょう。


今回は、未だに被害者のつきない振り込め詐欺に対して、どういった対策をしていけばよいのかをご紹介していきます。


振り込め詐欺とは?


振り込め詐欺には様々な種類があります。
代表的なのは、下記の4つの種類の振り込め詐欺でしょう。


1. オレオレ詐欺

オレオレ詐欺とは、家族、または警察になりすますことで、お金を要求する詐欺のことです。


近年、劇場型詐欺など、グループで演技をしながら詐欺を働く詐欺集団も出てきており、巧妙な手口のため、信じ切ってしまう人もでてきています。


振り込みだけでなく、直接現金を受け取りにくる、というケースもあります。オレオレ詐欺でよく使われる手口は、会社のお金を使い込んだ、不倫相手を妊娠させてしまった、痴漢で捕まり示談金が即必要になっている、などです。


こういった手口はオレオレ詐欺でよく使われるものですから、電話口の相手がそういっていたら、一度は疑ってみましょう。


2. 架空請求

架空請求とは、実際には利用していないサービスの請求を行うことです。


たとえば、アダルトサイトなどの架空請求の場合、家族の誰かが利用しているのでは、と感じて、支払ってしまうパターンもあります。
架空請求の被害にあわないためには、身の回りで請求される可能性のあるものをしっかりと把握しておくことが大切です。


よくわからない請求が来た場合、身の回りの人に相談することをおすすめします。


3. 還付金詐欺

架空請求とは、税金などの過払金を還付するので、手続きをしてほしい、と電話で誘導するものです。


ATMまで誘導し、番号を聞き出しお金を盗んだり、相手を誘導して逆に振り込みの操作をさせる、という手口もあります。


4. 融資をかたった詐欺

多額の融資をするからその保証金として入金してほしい、と騙してくる振り込め詐欺もあります。
知らない人からお金を振り込むように要求があった場合は、無視するか警察に通報しましょう。


ターゲットになりやすい人物とは?


次に、振り込め詐欺のターゲットになりやすい人物とはどういった人か、を確認していきましょう。


1. 高齢者

高齢者、特に女性はターゲットになりやすいという統計があります。


加齢に伴って耳が遠くなっていたり、判断力が弱まっていると相手が誰か判断が難しいこと、お金を持っている確率が高いこと、加えて、強く言われると言うことを聞いてしまうことなどが、理由として挙げられます。

2. 詐欺の被害者

詐欺の被害者の連絡先は、似たような詐欺グループに共有されます。騙されやすい人物である、という認識が詐欺グループ内に広まっているため、二度目、三度目のたかりにあってしまう可能性もあるのです。


振り込め詐欺を防ぐために取れる対策とは?


最後に、振り込め詐欺を防ぐためにとれる対策を確認していきましょう。


1. 家族の間で合言葉を決めておく

家族の中に高齢者や、だまされやすいタイプの方がいる場合は、家族の間で合言葉を決めておき、その言葉を答えられなかったら、相手のいうことは一切信用しない、と決めておきましょう。
合言葉だけではなく、家族との思い出や、趣味に関することなどを聞いてみても良いでしょう。少しでも戸惑っていたら電話を切り、信頼できる人や警察に相談しましょう。


2. ナンバーディスプレイなどを導入。登録していない番号はでない

ナンバーディスプレイなどを導入しておくと、知らない番号から電話がかかってきたときに、出ないでおくことができます。
電話帳に名前を登録しておくことも可能ですから、「名前が表示されなければ出ない」という風に徹底するのも良いでしょう。


3. 通話を録音していることを伝える

相手のことが少しでも怪しいと思った場合は、録音していることを伝えましょう。
「録音しておかないと忘れてしまうから」などと伝えるだけでも、相手が電話を切る場合も多々あります。
また、その録音データを警察に渡すことができれば、詐欺グループ撲滅の一助となります。


4. 留守番電話を設定しておく

留守番電話を設定をしておくと、録音されることを嫌う詐欺グループは、その場で電話を切ります。
また、それでも懲りずに留守番電話で折り返しを求められても、あやしい電話であった場合は他の人に聞かせて、ひとりで判断せずに済みます。


5. 通話の相手が対応を急かしてきたら詐欺を疑う

振り込め詐欺は、ターゲットが身内や第三者に相談した時点で目的を達成することができなくなります。
そのため、ターゲットが考え込む隙を作らないよう、行動を急かす傾向にあるのです。


お金が絡む話を電話口でする上に、相手が急かしてくるようであれば、詐欺を疑うことを心がけましょう。


6. 一度電話を切って折り返すと伝え、なりすまされた相手に連絡する

少しでも怪しい電話は、一度電話を切って折り返すと伝え、なりすまされた相手に連絡してみましょう。


切ろうとすると執拗に止めるのであれば、なおさら怪しいと考えて差し支えありません。


ただし、1か月以内に「携帯番号を変えた」などの連絡があった人を名乗っている場合、その変更の連絡から詐欺行為を開始していることがあり、折り返しても詐欺相手につながってしまうことがあります。
どの場合もまずは共通の家族や知人に連絡して相談してみましょう。


さいごに

今回は、振り込め詐欺を防ぐために取れる対策をご紹介しました。


振り込み詐欺は下火になっていると見せかけて、詐欺グループはまだまだ活発に活動しています。自分自身はもちろん、身内が騙されないように、家族間で情報共有しておくことをおすすめします。


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