モラハラとは、どんな行為が該当するのか?

モラハラの存在が広く知られるようになったのは最近のことですが、実際モラハラ被害を受けていても、自覚がない人が多いです。
そこで、ここではモラハラとはどんな行為なのか、具体的にご紹介します。
「もしかしてモラハラを受けているかも…」と不安な方はぜひ、最後まで読んで心当たりがないか考えてみてくださいね。
モラハラ行為とは
では、具体的にどのような行為がモラハラに当たるんでしょうか?
人前でバカにする

友だちや知り合い、近所の人など知り合いの前でバカにする行為はれっきとしたモラハラです。
悪意を持って行うものだけでなく、悪意がなくても受ける側が不快な気持ちになるものは全てモラハラ行為となります。
言葉で相手を傷つける
暴力は受ける側の体に傷が残るため分かりやすいですが、モラハラは見た目に分からないため、第三者から気づかれにくいです。
長期間モラハラを受け続けることで、モラハラを受ける側は精神的に追い詰められボロボロになっていきます。
見た目や能力を否定する

言葉で相手の見た目を否定する行為もモラハラに当たります。
たとえば、「顔が〇〇みたいだな」とか、「よくそこまで太れるな」など、相手が不快な気持ちになる言動はモラハラです。
また、「高校しか出ていないのか」「子どもでもそれくらいできるぞ」など、見た目だけでなく相手の能力を否定する行為もモラハラです。
理不尽に怒る
理不尽に怒る、というのもモラハラによくある行為のひとつです。
怒ることで相手より自分を優位にしようとするのでしょう。
たとえば、冷静に注意すれば済むようなことでも大袈裟に怒鳴り立てるなどして、相手に恐怖心を与え、自分の支配下に置こうとするのです。
全て人のせいにする

仕事で何かトラブルが起きたら同僚のせいにしたり、家庭内で何かあれば妻のせいにしたり…と、何か問題が起きると全て人のせいにし、相手を責め立てるのもモラハラです。
長期間無視し続ける
モラハラをする人は、自分の望むことや欲求が通らないと、理不尽に相手を長期間無視し続けるという特徴もあります。 その上、どうして無視するのか、どうして欲しいのか明確にしないため、相手はどうすればいいか分かりません。
「どうして無視するのか?」「何が気に入らないのか?」と聞いてみても答えるどころか逆に怒鳴ったりするので、対処のしようがありません。
マイルールを押し付ける

たとえ常識から外れていても、マイルールを押し付け「常識だ!」と怒るのもモラハラです。
常識だと言えば相手は従うしかないと分かっていてマイルールを押し付けてくるのでしょう。
ですが、実際は世間一般の常識などではなく、自分の理屈を相手に押し付けるためのマイルールにすぎません。
平気でうそを言う
平気でうそを言うのもモラハラ行為の一種です。
自分に都合の悪い事については平気で事実とは違う事を話したり、相手を傷つけるためにあからさまな嘘をつく場合もあります。
しかも、そのうそが相手にバレても、反省するどころか開き直ることが多いです。
また、相手に不利なうそを周りの人に言いふらすこともモラハラ行為です。
たとえば、毎日きちんと食事を作っているのに、「まともに料理を作ってもらったことがない」などと言いふらすケースです。
人間性を否定する
ちょっとした間違いをしただけでも、相手の人間性を否定するような暴言を吐き傷つけるのもモラハラ行為の特徴です。
人の名前やものの名前をちょっといい間違えただけでも、相手のことを責め続けます。
さらに、相手の人間性を否定するような暴言を吐き続け、精神的に追い詰めていきます。
お金を渡さない

夫婦間でよくあるモラハラに生活費を渡さないというのがあります。
たとえば、夫が外で働き妻には外で働くのを禁じているのに生活費をほとんど渡さないケースは意外と多く、立派なモラハラ行為です。
わずかな生活費しか渡していないのに、その中でやりくりできないのは妻が悪いと責め立て、精神的にダメージを与えます。
嫉妬や束縛がひどい
嫉妬や束縛が異常にひどいのもモラハラです。
たとえば、妻の帰りが遅いと「どこで誰と会って何をしていたのか?」と詰め寄ったり、着ているものが派手すぎる、メイクを控えめにするように…などと言ったり、ちょっとしたことでも異常に嫉妬し、相手の行動を制限するような場合はモラハラです。
嫉妬や束縛がエスカレートしていくと、相手の持ち物や車、部屋などに盗聴器を仕掛けるケースも多いです。
モラハラ行為がひどい時は第三者に相談を!
モラハラ行為にはどのようなものがあるのか、具体的にご紹介しました。
「これってモラハラでは?」と思ったら、モラハラの証拠を残しておくことが大切です。
たとえば、モラハラの言動を録音したり、日記をつけたり、LINEやメールを残しておいたり…などですね。
その上で信頼できる第三者に相談しましょう。
場合によってはモラハラ加害者に慰謝料を請求できる可能性もあります。
夫婦の場合だと、モラハラが原因で離婚できるケースが多いです。
モラハラを受けているなら1人で抱え込まず、なるべく早く相談することが大切です。