効果的なストーカー対策について

ストーカーに狙われた時に効果的なストーカー対策とは?

効果があるストーカー対策とは?

警察庁の発表によると、2018年に警察へ寄せられたストーカー被害に関する相談件数は23,000件以上で、相談件数が2万件を超えるのは5年連続ということです。


ストーカー被害に遭っている人がまず最初に頼る先として警察があります。
警察はストーカー規制法によって取締が強くはなりましたが、すぐに対応が難しいストーカー被害もあります。


ストーカー被害を受けている人にとっても一刻も早くストーカーからの脅威から解放されたいと思っているはずです。


ストーカー被害は、元恋人や元配偶者がストーカーになって付きまといをしたりするケースもあれば、まったくの見ず知らずの人間がストーカーとなってしまうケースもあり、自分でストーカーを未然に防ぐのは難しいように思われているかもしれません。


しかし、警察以外にストーカー対策が無いわけではありません。
ストーカーに付きまといなどをされたとき、ストーカー対策の方法について解説したいと思います。


ストーカー対策

ストーカーと言っても、手口にはいくつかあります。


標的とした人物の後を付けたり、自宅前で何時間も待ち伏せしたり、無言電話や押しかけなどのストーカーの手口があります。


それぞれのストーカー行為に対してどのような対策を取ればいいのかご紹介します。


■ 付きまとい対策


ストーカーによる付きまといには、自宅前での待ち伏せ、ストーカー被害者の学校や会社周辺でのうろつき行為などがあります。


自宅へ帰宅する途中に背後で人の気配がして、ずっと後ろを付けられている気がするなどの場合、対策として以下の方法があります。

  • 帰宅する道を変える
  • 移動はなるべくタクシーを使う
  • 防犯ブザーを携行する
  • 助けが呼べるように人通りの多い道を歩く
  • すぐに駆け込むことができる交番やコンビニの場所を確認しておく

■ 無言電話やメールの大量送信対策


ストーカーがターゲットとする人の自宅の電話番号を調べ、無言電話やしつこく交際を迫ってきたり、自分のメールアドレスに大量のメールを送信してくることがあります。


電話やメールを使ったストーカー行為があった場合、まずは「このようなストーカー行為があった」という証拠を残すため、電話の内容をメモしたり通話内容の録音をしてストーカー行為を記録しておきます。
メールに対してはメール内容を削除せずに、いつどんなメール内容がどれだけの頻度で送られてきたのかを記録してください。


警察に相談する際には、その記録を警察に提出することで、警察も対応がやりやすくなります


また、電話やメールをこれ以上ストーカーから掛かってきたり送られてきたりするのが嫌だ、という場合には下記の方法を試してください。


  • 電話で拒否の意思をストーカーに伝える
  • メールで拒否の意思をストーカーに伝える
  • 警察に相談したことを伝える

これらの方法をとってもしつこく電話やメールを送ってきた場合は、着信や受信の拒否、または電話番号やメールアドレスを変更するなどの対策を行います。


■ ネット掲示版やSNSでの誹謗中傷などの対策


ここ最近増えているストーカー行為として、ネット掲示版やSNSなどの不特定多数の人間が目にする場所で、ストーカー被害者を誹謗中傷する書き込みを行ったり、被害者を貶める内容の書き込みを行うストーカーがいます。


これらのストーカー行為の対策として、書き込みのあった内容の証拠を取ります。
ネット掲示版やSNSの書き込みをスクリーンショットやキャプチャして、画像ファイルとして保存します。


保存する際には、いつどの掲示版やSNSにどんな内容で書き込みがあったのか、書き込みが行われる頻度を調べておくとよいでしょう。


また、ネット掲示版やSNSの書き込みの対策として以下の方法もあります。


  • 弁護士に相談して名誉毀損で訴訟の準備を行う
  • ネット掲示版やSNSの運営元に書き込みの削除申請を行う

ネット掲示版やSNSに誹謗中傷を行うストーカー行為は、誰が犯人なのかわからないケースがあります。


そのため、名誉毀損などの訴訟を起こして、発信者情報開示請求を行って、書き込みを行った犯人を特定しなくてはならない場合があります


■ 押しかけや面会の対策


ストーカー行為のなかで、被害者の家にストーカーが押しかけてきたり、被害者との面会を強制してくるケースがあります。



押しかけや面会要求は、被害者がストーカーに暴力を振るわれる危険があるため、なるべく早く対策を取る必要があります。

まず、ストーカーが自宅へ押しかけてきたり、面会を要求してきた場合は、絶対にストーカーと一人で会わないでください。



もしも、ストーカーから「最後に一度だけ会ってほしい」と言ってきても、絶対にストーカーと会ってはいけません。

拒否しているのにストーカーが自宅に押しかけてきた場合は、警察に通報して到着した警察官にストーカーの対応を任せてください。


ストーカーに狙われないために

ストーカー行為に対してどのように対策を行えばいいのか、ストーカーの対処方法を知ることは大切ですが、まずはストーカーに狙われないようにすることも重要です。


  • ネットに自分の顔写真を載せない
  • ネットで電話番号やメールアドレスを公開しない
  • 個人情報は厳重に管理する
  • 名前や住所がわかる物をそのままゴミとして捨てない

など

ストーカーが被害者の情報を簡単に集めることができるような環境を作らないことが大切です。


そして、もしもストーカー被害に遭っているなら、早い段階で警察に相談をしておいて、なにか問題が発生したときすぐに警察に動いてもらえるようにしておきましょう。


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