婚約破棄・内縁関係の解消と、慰謝料請求の関係

婚約破棄・内縁関係の解消と、慰謝料請求の関係

こんにちは、akai探偵事務所 福岡です。

気温も上がりいよいよ衣替えの季節となりました。

桜も綺麗に咲き誇りましたが、昨今の雨の影響で早くも葉桜の様相となってしましましたね。

皆様は今年の桜見を楽しめましたでしょうか?

今回は婚約破棄・内縁関係の解消と、慰謝料請求の関係に関して述べていこうと思います。

婚約破棄や内縁関係というのは一度は耳にされたことがあるかと存じますが、まずはこれらの事象の正確な定義から、

婚約破棄とは、具体的には、婚約成立後の不貞行為、暴力や暴言(当事者のみならず家族に対するものも含まれます)、経済的状態の急変等により、今後婚姻をすることが社会通念上困難な状態となることが認められる状態を示します。

次に、内縁関係というのは、婚姻届は提出していないものの、お互いに「婚姻の意思」を持ち、「夫婦同然の共同生活」を営んでいる男女の関係を意味します。

どちらにも共通するのは、当事者においてその段階では明確な法的関係が結ばれていない状態であることです。

婚約状態にあったかは、交際期間・婚約指輪が渡されているか、両家に挨拶がされているかなど客観的に婚約状態といえるかが重視される点であり、内縁関係においては事実婚の状態であるかが判断されるため、婚姻届を提出していないものの、将来を共にする強い希望があり、同居していて、家計を2人で回しているかなどの両者が夫婦同然の共同生活を営んでいるかが総合判断されることとなります。

上記のような関係にあって、一方当事者が突然関係を解消するような場合、他方当事者は慰謝料請求をすることができるのか?

これは、いずれも婚約・内縁状態にあったことを前提として、また一方当事者が浮気などの責めに帰するような事由によって一方的な関係の解消をするような場合には可能です。

浮気した恋人に請求できる慰謝料の相場は数十万円~300万円程度とされます。金額の代償はそのカップルの関係性によって大きく変わります。 これは、何年ものあいだ内縁関係にあった男女と、交際期間が短い男女では、受ける精神的苦痛の度合いも変わるとみなされるためです。

また、不貞行為に対する慰謝料の金額と比較しても、相場はあまり変わらないといえます。 ただ、同じ浮気でも婚姻関係にある男女のほうが不貞によって受ける不利益が大きく、高額な慰謝料が認められやすい傾向があります。

婚姻関係がなくても、慰謝料が高額になりやすい場合として、浮気相手を何度も妊娠させた場合や、長期間にわたる浮気があった場合。内縁関係が非常に長い場合、恋人との間に子どもがいる、もしくは妊娠している事実がある時、浮気のショックで精神的に参ってしまい、心療内科に通っている。など 婚姻関係にない時であっても悪質性の高い浮気においては高額な慰謝料が認められる場合があります。

慰謝料を請求するにあたっては、証拠を準備する必要があります。これは婚姻関係にある男女の慰謝料請求と同じで、明らかに肉体関係があったとわかる証拠を集める必要があります。 たとえば、 恋人が浮気相手とラブホテルに出入りしている写真や動画、恋人が浮気相手とラブホテルに長時間滞在していることがわかる写真や動画、ラブホテルの領収書や、LINEでの肉体関係を連想させるようなやりとりなど、誰が見ても性行為があったとわかる証拠があれば、慰謝料を請求できる可能性があります。

また、これらの証拠以外にも婚約関係・内縁関係にあったことを示す証拠が必要となります。

慰謝料請求にあたっては、浮気をした一方当事者はもちろん、その浮気相手にも別個で慰謝料請求することが可能です。

その際には、必ず綿密に状況別の対応表を検討した上で一番支払われる可能性が高い道筋を検討する必要があります。

一例としては、内容証明郵便を送ることが考えられます。 内容証明郵便とは、「誰が誰に対して、いつ、どのような内容の郵便を送ったのか」を郵便局が記録してくれる郵送方法のことです。これを送ることで請求の意思を表明することもできるのですが、逆にこれを受けて相手方が身構えて証拠を隠匿する可能性もあります。

普遍的に有効な手段というのは必ずしも一筋縄でゆくものではないため、ご自身の状態に応じて有効と考えられる手段を検討しましょう。

他には、相手が交渉に応じてくれそうであれば、まずは話し合いをするという手段もあります。内容証明と比べて手軽な方法ではありますが、綿密に話す内容等を考慮しておかなければならない点には注意が必要です。

一方で、話し合いの様子を録音したり、合意した内容を公正証書にまとめたりなどできる可能性もございます。

上記のいずれの方法を、または上記以外の方法を選択するかに関しては、証拠の取得方法を含めて弁護士先生や探偵、関係各所に相談してから決めるとよりまとまった対応が可能です。

どのような選択をされるにしても、それはそれが悩まれる方の良い一歩となるために行動いたしましょう。

もし愛情が感じられないと思われるようなときは一度ご相談いただければ幸いです。

お一人で悩まれないでくださいね。